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登山にジーンズはNG?デニム素材が向かない理由とリスクを徹底解説!

ジーンズで歩く女性

丈夫で長持ちな上にデザイン性も高いデニム生地のジーンズは、日常生活ではとても便利なファッションアイテムです。しかし、登山においてはジーンズの着用はオススメできません。

今回は、ジーンズが登山に向いていない理由と、登山でジーンズを着用することがもたらすリスクについて解説します。

登山にジーンズがNGな理由とは?

「登山にジーンズは着て行かない方がいい」という注意は、何度か登山経験のある人の多くが耳にしたことがあるのではないでしょうか。

ジーンズを登山にはいて行かない方がいい理由は、大きく分けて三つあります。
まずは、登山とジーンズが合わない理由を確認しましょう。

理由1.素材のほとんどが綿だから

ジーンズは、そのほとんどが綿でできています。綿は水分を吸収する力がとても強いのですが、その反面、吸った水分が乾きにくいという性質を持つ素材です。

綿のように水分を素早く乾かせない素材は、汗を吸収したまま長時間ぬれた状態になり、体温を奪ってしまうので、身体に悪影響を与えます。大量の汗をかくスポーツやアウトドア、登山には不向きといえるでしょう。

理由2.生地が厚いから

丈夫さや生地の強さが特徴のジーンズですが、ジーンズに使用されている「デニム生地」は、他の生地素材に比べて厚く、重いことが多くなっています。
登山ではなるべく身体を軽くすることが求められるので、ジーンズの重さは邪魔になってしまうでしょう。

理由3.ストレッチ性が低いから

綿100%のジーンズには、生地のストレッチ性がほとんどありません。もちろん、日常生活では、はいているうちに生地に自分の脚が慣れてくるので、快適に過ごせるでしょう。

しかし、登山には激しい動きや急な動作がつきものです。そういう状況では、ジーンズのストレッチ性のなさは、窮屈さを感じる原因となります。

登山でジーンズをはくことで起こるリスク

登山時にジーンズを着用した場合、どのようなリスクが考えられるのでしょうか。けがをしたりトラブルに遭ったりしないように、何が危険なのかをしっかりチェックしておきましょう。

生地の重さが身体に負担をかける

登山では、荷物やウェアの重さがダイレクトに身体への負荷となります。身体に余計な負荷がかかると、登山のパフォーマンスが下がる恐れがあります。

負荷が大きくなると疲労感が増し、思わぬ事故につながってしまうことも。他の素材に比べて重いジーンズは、登山には不適切といえるでしょう。

布がこすれて怪我をする場合がある

ストレッチ性が低いジーンズは、激しい動きに柔軟に対応できません。そのため、肌とジーンズの生地との間に摩擦が起こり「肌ズレ」が起きてしまうことがあります。肌ズレによって汗や汚れが生地に染み、不快なだけでなく、雑菌で炎症が起こり、肌ズレなどによってできた傷が悪化する恐れもあります。

低体温症に陥る恐れがある

ジーンズは登山中に汗を吸うと、なかなか乾きません。ぬれたジーンズと肌が長時間触れ合うと、冷えた汗が体温を奪い「汗冷え」を起こすリスクが高まります。

汗冷え状態が長時間続くと、体温が生命維持のために必要な水準以下になる「低体温症」を引き起こす恐れがあるため、非常に危険です。

登山にはアウトドアに合った素材のウェアを選ぼう

  • ジーンズの生地は汗を乾かしにくく、汗冷え・低体温症の危険が高まる。
  • ストレッチ性のない素材は動きを圧迫し、肌ズレを起こす場合がある。
  • ジーンズの重さは「軽量化」が重要な登山には向いていない。
このように、ジーンズが持つ特徴は登山には合わないものばかりです。
今は各ブランドが機能性・デザイン性の高い登山ウェアを多数展開しています。登山に不向きなジーンズをそうと知らずに着て行くのではなく、登山というスポーツに合った専用のウェアを着用して、安全かつストレスを感じずにアウトドアを楽しみましょう。

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