Column

衣類に生えたカビの対処方法と予防方法とは?実は洗濯で落とせることも…?

タンスに保管していた衣類を久しぶりに出したらカビが…。そんなショックな経験をしたことはないでしょうか。実はカビが生えてしまったとしても、洗濯やクリーニングで落とせる場合があります。しかし、1番大切なことはカビを生えさせないことです。今回は衣類に生えたカビを洗濯で落とす方法や、カビの予防方法をご紹介します。

カビの種類

一口にカビといってもさまざまな種類があります。主な種類は以下の3つ。それぞれ特徴や落とし方が異なるため、見極めることが重要です。

白カビ

ふわりとした形状の白色をしたカビのことで、ホコリと見間違えてしまうような見た目をしています。濃い色の衣類についていると目立ちますが、比較的落としやすいカビでもあります。

赤カビ

風呂場などでもよく見かける赤色やピンク色をしたカビのことです。水回りによく発生し、濡れた衣類に生えることもあります。落としやすいカビの一つです。

黒カビ

衣類に生えるともっとも厄介なカビが黒カビです。浴槽や洗濯槽に生えることでも知られており、ポピュラーなカビともいえるでしょう。黒カビは繊維の奥まで根を張っていることが多く、白カビや赤カビに比べて、なかなか落としにくいカビです。

カビの落とし方

カビの種類や程度によって、大きく3つの落とし方があります。それらはそれぞれアルコールの利用、漂白剤で洗濯、プロのクリーニングを利用するというものです。それぞれについて、詳しくみていきましょう。

アルコールで落とす

軽いカビ汚れであれば、消毒用アルコールを用いて除去することができます。具体的な手順は以下の通りです。

1.衣類の汚れを払い落とす
ブラシなどを使って衣類についた汚れを払います。目に見えないカビ胞子や表面についた軽いカビを落とすことが目的です。

2.カビ汚れに消毒用アルコールを吹きかける
払い落せなかったカビに対して、アルコールを吹きかけます。軽く湿る程度の量で十分です。

3.ティッシュなどでふき取る
吹きかけたアルコールをふき取ります。カビが落ちにくいと感じた場合には、使い捨ての歯ブラシなどで軽くこするとよいでしょう。

洗濯で落とす

軽いカビは消毒用アルコールで落とせますが、それでも落ちない場合には洗濯をしましょう。カビを洗濯で落とす場合には、カビの種類によって対処方法が異なります。

洗濯で白カビを落とす

白カビは洗濯で落とせる場合が多いです。次のような手順で洗濯を行いましょう。

1.衣類についている汚れをブラシなどで簡単に払い落す
白カビは軽くて舞いやすいため、ブラッシングである程度落とすことができます。舞った白カビが再度付着しないように、通気性のよい場所で行いましょう。

2.カビの部分にアルコールを吹き付ける
アルコールを吹き付けた後、ティッシュや歯ブラシなどで軽くこすると白カビを落とすことができます。

3.酸素系漂白剤を使って洗濯
払い落しとアルコールで落ちなかった白カビは、酸素系漂白剤を使って落とします。40~50度程度のぬるま湯の中に酸素系漂白剤を入れ、衣類をすすぎます。その後洗濯機で洗濯し、白カビと漂白剤の両方を落とします。

4.乾燥
通気性がよく、日光のよくあたる場所で十分に乾かしましょう。

洗濯で赤カビを落とす

赤カビも白カビ同様に自宅の洗濯で落とせる場合があります。次のような手順でカビを落としてみましょう。

1.衣類を酸素系漂白剤につけ置き
40~50度のぬるま湯の中に酸素系漂白剤を入れた浴液を用意します。衣類を浴液の中に入れ、一晩以上漬けおきます。

2.洗濯
衣類を浴液から取り出し、洗濯機で通常通り洗濯をします。

3.乾燥
洗濯が終わったらすぐに通気性のよい場所で十分に乾かします。

洗濯で黒カビを落とす

衣類についた黒カビを落とすことは難しいですが、徹底的な洗濯で落とせる場合もあります。基本的な方法は赤カビと同様ですが、漂白剤をより染み込ませるような工夫が必要です。具体的な方法は次のとおりです。

1.黒カビに漂白剤を塗りこむ
綿棒などを使ってカビが生えているポイントに酸素系漂白剤を直接塗りこみます。

2.衣類を酸素系漂白剤につけ置き
40~50度のぬるま湯の中に酸素系漂白剤を入れた浴液を用意します。衣類を浴液の中に入れ、一晩以上漬けおきます。時折、衣類とカビの状況を確認し、カビが落ちるまで漬けおきます。

3.洗濯
衣類を浴液から取り出し、洗濯機で通常通り洗濯をします。

4.乾燥
洗濯が終わったらすぐに通気性のよい場所で十分に乾かします。

上記の方法は、洗濯に対して耐久性の高い衣類であれば簡単に試してみることができます。しかし、熱に弱かったり、漂白剤が使えなかったりするような衣類には適用することができません。デリケートな衣類はカビ落としのプロに依頼するのがよいでしょう。

クリーニングで落とす

自宅の洗濯でカビが落とせない場合には、プロのクリーニング業者に依頼することもできます。最近では宅配クリーニングのサービスもあり、わざわざクリーニング店を訪れる必要もありません。家事や仕事の忙しい毎日でも、送るだけでクリーニングができるなら便利ですね。ただし黒カビだけはプロのクリーニングでも対応できない場合があるため、事前に問い合わせしておきましょう。

もし、これらの方法でもカビを落とせなかった場合、残念ながら衣類を処分するしかないかもしれません。衣類を処分するときにも、さまざまなポイントがあります。詳しくは以下の記事を確認してみてください。

不要な衣類はどうしたら良い?廃棄せず再利用できる方法をご紹介 不要になった衣服をどのように処分しているでしょうか。特に成長の早い子ども服は、数か月から1年でサイズアウトしてしまい着られなくなることがあります。しかしゴミとして捨てるにはもったいないと思うことも。そこでこの記事では、衣類の再利用方法を詳しくご紹介します。

カビ付着を予防しよう

上記では衣類にカビが生えてしまった場合の落とし方を解説しました。一回でも衣類にカビが生えてしまうと、落とすのは手間ですし、そもそも落とせないこともあります。そのため、カビは予防することがもっとも大切といえます。衣類にカビが付くのを避けるためのポイントをご紹介します。

カビが好む環境

カビの付着を防ぐためには、カビが好む環境を知ることが大切です。カビは以下の3つの条件が揃うと発生しやすいといわれています。

●20℃以上の最適な温度
●湿度60%以上のジメジメした環境
●カビの栄養源となる水分や汚れが付着している

お風呂場や洗面所はもちろんのこと、通気性の悪いクローゼットや押し入れの中もこれらの条件に当てはまることが多くあります。大切な衣類を守るため、出来る限りこのような環境で衣類を保管しないようにしましょう。

具体的なカビ予防策

カビが繁殖しにくい環境を作るためには、清潔な収納スペース、清潔な衣類、正しい収納方法の3つが重要です。

●定期的に収納スペースの掃除や換気を行う
●収納する前に衣類を清潔にしておく
●正しい方法で保管する

以下の記事では具体的な収納方法を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

その方法で大丈夫? 正しい衣類の保管方法と注意点を解説します 引越しした後や衣替えの時期など、衣類は正しい方法で保管できていますか?保管の方法が間違っていると、カビや虫食いが発生して、二度と着られなくなってしまうことも…。そこでこの記事では、衣類の保管方法について解説しています。正しい保管方法を身につけて、お気に入りの衣類を長く楽しみましょう。

まとめ

衣類に生えてしまったカビを落とす方法と、カビを予防する方法をご紹介しました。もしカビが生えてしまっても、適切な洗濯やクリーニングで落とせる場合がありますが、カビが生えないような環境にすることが大切です。適切な保管を心がけて、衣類にカビが発生しないようにしましょう。

TOPページへ戻る

スペシャルサイト「SOLOTEX」はこちらソロテックスに関する特集記事をチェック!

関連記事

新着記事