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ウールのマフラーがチクチクするのは何が原因?選び方とお手入れ方法をご紹介

あたたかくてかわいいウールのマフラーが恋しい時期になりました。そんなウールのマフラーに、チクチクを感じた経験ありませんか?今回は、チクチクを気にしない素敵なマフラーの選び方、お手入れのポイントをご紹介します。

ウールのマフラーがチクチクする原因

衣類の繊維の先や側面が当たって肌を刺すような刺激を感じる現象は、個人差がありますが特に冬場はチクチクを感じやすい傾向にあります。主な原因を見てみましょう。

繊維が太い

一般的に太くて張りのある繊維の断面が肌にあたると刺激を感じやすくなるといわれており、30ミクロンより太い繊維を5%以上含む生地がチクチクを発生しやすいという説もあります。(1ミクロン=1mの100万分の1。)

人の髪の毛が50から100ミクロンのため、それよりも少し細い程度になります。この程度の太さの繊維の場合、ウールに限らずアクリルなど、どんな繊維でも同じチクチクが発生する可能性があります。

表面が荒い

繊維の側面の組織が粗いと皮膚に刺激を感じることもあります。多機能なウールの表面は、人の髪の毛のようなうろこ状のスケールになっているためスケール部分が荒いと肌に刺激を感じることもあります。


写真:羊毛の表面
出典:技術情報 第36巻第6号
2006年9月号繊維基礎講座「羊毛-①」

肌が乾燥している

チクチクの原因が、肌そのものにある可能性もあります。肌の水分量が失われると、肌表面が乾燥して些細な刺激に敏感になりやすく、湿気の少ない冬は特に症状が出やすい傾向になります。

ウールのマフラーの選び方

ウールのマフラーは、柔らかい肌触りだけでなく、あたたかくて型崩れしにくいのが特徴。そんなウールを使ったマフラーの選び方についてご紹介します。

薄手のほうがチクチクしない

羊毛は繊維の長さで、梳毛そもう紡毛ぼうもうに区別し使用されています。紡毛は繊維長5cm以下の太くて短い繊維を集めて撚糸しているので、厚手で自然な風合いになりますが、チクチクを感じやすくなってしまいます。

反対に、長い繊維を引きそろえて短い繊維を取り除いている梳毛は、薄手で表面がなめらかです。そのため、毛羽立ちの少ないマフラーやストールになります。

繊維の細いもの

原料のウール(羊)の種類によって、繊維の太さが違います。一般的なウールの太さは約20ミクロン以上で19.5ミクロン以下のウールは、スーパーファインウールやエクストラファインウールと呼ばれカシミヤにも負けないやわらかい風合いがあります。

他の繊維との混紡

カシミヤ、アンゴラなどより柔軟な獣毛との混紡も保温性の高いマフラー選びに良いでしょう。獣毛以外でチクチクの可能性が低いのは、人間の皮膚に近いたんぱく質素材のシルクとの混紡です。

コスパから見るとアクリルやポリエステルなどの合繊も丈夫で良いですが、合繊の比率によっては静電気が発生しやすくなるので、注意しましょう。

ウールのマフラーのお手入れ

ウールは型崩れしづらいという特徴があるものの、虫に食われやすいというデメリットがあります。そのため、適切なお手入れが必要です。

洋服ブラシ

ウール製品のお手入れには、洋服ブラシを取り入れましょう。フラッシングすることで、繊維の間に入ったチリ、ホコリや花粉、摩擦でちぎれた繊維などを払います。毛の流れを整えて毛玉を防止し、繊維に空気が流れることで、ふんわり弾力が復活するのです。

ウールは静電気の起こりにくい繊維ですが、合繊との混率などにもよって静電気が発生することもあるので、毛の流れを整え摩擦を減らすことで、静電気の帯電を軽減する効果も期待できます。

洗濯

ウールは水分を含んだ状態で揉まれると縮んで固くなるため、汚れが気になったらドライクリーニングか、やさしく手洗いでの洗濯がおすすめです。

手洗いする場合は、30度以下の水温で中性洗剤を使用してください。ウールはアルカリ性に弱いので一般的な洗濯洗剤や塩素漂白剤はもちろん酸素系漂白剤もNGです。

摩擦を起こさないように、揉む、こする、などはせずにやさしく押し洗いをしましょう。仕上げ剤としてウール100%なら加脂剤、または柔軟剤を加えて表面をコーティングし、摩擦を減らしふんわり仕上げるのがおすすめです。

また、ウールは日光に弱く黄変しやすいため、脱水の後は直射日光を避けて、形を整えてから日陰で干すようにしましょう。

保管は防虫対策を!

長く愛用するためには、シーズンオフの保管も大切です。保管前にしっかり洗って、虫の餌になる汚れを除去し、防湿防虫対策をして通気性の良い環境で保管をしましょう。

ドライクリーニングに出した場合は、袋から出して1日風通しのよい日陰で晒してから保管するのがおすすめです。

まとめ:特徴を知って快適に長くウールのマフラーを楽しみましょう

マフラー購入時にしっかり素材をチェックしてチクチクしない繊維を選びましょう。普段からウールの特徴にあったお手入れとご自身の体調管理とお肌のお手入れも大切です。正しい知識を持って、ウールを使った素敵なマフラーを快適に長く楽しみましょう。

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