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ポリエステルは汗染み対策に最適!その理由と対策を解説します

暑い夏の季節や人と会う時の服装を選ぶ際、動きやすさや清涼感などの他に、汗染み対策も行いたいところです。特に、汗をたくさんかく方は気になるところがあるかもしれません。

そこでこのコラムでは、汗染みの原因からその対策までをご紹介いたします。

汗染みが目立たない洋服について

「気が付いたらTシャツの脇の部分に汗染みが出来ていた!」という経験がある方も多いのではないでしょうか。そもそも、なぜ汗染みはできるのでしょうか。

汗染みの原因は吸水性

外の気温が上昇したときや運動をしたときなどに私たちの体にある汗腺から排出される汗の成分は、99%の水分と1%の塩分でできています。つまり、汗=水分が衣服に吸われることにより、汗染みができます。

汗染みが目立たない素材

それでは、洋服の汗染みを目立たなくするためには、どのようにしたら良いのでしょうか。まずは素材に着目してみましょう。

ポリエステルがおすすめ

ポリエステルとは、全ての化学繊維の生産量のうち、約8割を占める最もよく目にする繊維素材ともいえます。ポリエステルには、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)の3種類があります。この中で、衣料用として広く使われているのはポリエチレンテレフタレート(PET)です。

その理由について

ポリエステルは吸水性を示す公定水分率が0.4%であり、レーヨンの11%、綿(コットン)の8.5%と比較して、かなり低い値を示します。水分を吸いにくいため、汗染みも抑えることにつながります。また、水分を吸いにくいということは速乾性という性質にもつながります。多少の汗染みができた場合でも、すぐに乾いて目立たなくなることも利点の一つです。

汗染みを放置しておくと、服に白い跡が残ったり、黄ばんだりして二度と着られなくなってしまうこともあります。これらの原因は汗に含まれる塩分成分ですが、そもそも汗を吸いにくいポリエステルであれば、これらのリスクも減らせます。

最近では、異形断面糸を使用して吸水加工を施したポリエステル素材であれば、もともと持っている速乾性に加えて吸水性も兼ね備えるため、さらに快適です。

汗染みが目立たない色や素材

洋服の素材にポリエステルを使用するだけではなく、色や素材を取り入れたデザインやファッションを選ぶことで、汗染みをさらに目立たなくできます。その具体的な方法をご紹介します。

濃い色が目立ちにくい

洋服の濡れた部分の色が濃くなる現象を見たことはないでしょうか。実は、乾いている洋服では、生地の表面で光が乱反射するため、元の色よりも白っぽく見えているのです。洋服が濡れると、生地の表面にできる薄い水の膜によって乱反射を抑えるため、生地本来の色が出てきます。

黒や紺などの濃い色の洋服であれば、光を反射せずに吸収するため、そもそも乱反射が起きにくい性質を持っています。そのため、汗を吸っても目立ちにくい色と言えるのです。ただ少量の脇汗程度であれば、目立ちにくいですが、大量の汗をかいて乾いた場合は、汗をかいた箇所が塩をふいて白くなり余計に目立つことになりますので注意しましょう。

吸汗速乾機能のすぐれたポリエステル素材のアイテムを選ぶ

すぐれた吸汗速乾機能をもつポリエステル素材であれば、汗を吸収して拡散してかわかすため、汗染みを軽減することができます。また、「肌面にはっ水ドライ層、表面に吸水拡散層」の構造をしたポリエステル生地も一部のブランドで採用されているので、そういったアイテムを選ぶことで予防することができます。

機能性素材「ソロテックス」

ソロテックス」は、帝人フロンティアが開発したポリトリメチレンテレフタレート(PTT)を使用した繊維です。通常のポリエステルとは異なり、しなやかなバネのようならせん状の分子構造をしています。「ソロテックス」には、ストレッチ性、形態回復、発色の良さ、撥水性などの特性がありますが、これらの特性はらせん状の分子構造だからこそです。

「ソロテックス」はアパレルブランドで、ジャケット、ボトム、カットソー、スポーツウェアなどに幅広く採用されています。
BEDWIN & THE HEARTBREAKERSUNITED ARROWS GOLFでの採用事例はその一例です。

まとめ

私たちの体から出る汗を洋服が吸い込むことが汗染みの原因です。公定水分率の低い素材であるポリエステルは、汗染み対策に最適な素材です。また、色の濃い生地やすぐれたはっ水速乾機能をそなえた素材のアイテムを選んで、より良い汗染み対策を行いましょう。

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