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マットレスの選び方は?マットレスの中身の素材ごとに特徴をご紹介

寝ている間の姿勢が崩れないようにサポートし、体の圧力が分散され寝心地を良くしてくれるマットレス。
マットレスにはたくさんの素材があるため、それぞれの特徴を知ることで自分にぴったりのマットレスを選ぶことができます。ウレタンやボンネルコイル、ラテックスといった素材ごとの特徴や選ぶ時に注意するポイント、さらにはマットレスを長持ちさせるための対策まで、マットレスに関する情報をまとめてお届けします。

マットレスの中身の素材ごとに特徴を紹介

マットレスとひと口に言っても、中にコイルが入っているスプリングタイプや薄くて持ち運びやすいウレタンタイプなど、使われている素材はさまざまあります。
まずはそれぞれの素材の特徴に加えて、メリット・デメリットも含めて見ていきましょう。
 

高反発ウレタン素材

コイルを使わず、反発力の高いものが高反発ウレタンと呼ばれています。 

◆メリット

  • 体圧分散性が高い
  • 腰への負担が少ない
  • 耐久性が高い
  • 価格が安い
高反発ウレタンのマットレスは、硬めで反発力が高いのが特徴です。体の圧が分散されやすく、腰に負担がかかりにくいため、寝返りが打ちやすいでしょう。ただ、体重の軽い人には硬すぎる傾向があります。 耐久性が高く、品質の良いものを比較的安い価格で購入できるため、コストパフォーマンスの面でも優れています。

 ◆デメリット

  • 通気性が悪い
一方で通気性が悪いため、陰干しなどの手入れを怠るとカビが生えやすい一面もあります。しっかり手入れをすれば、安く質の良いマットレス素材と言えるでしょう。
 

低反発ウレタン素材

高反発ウレタンとは逆に反発力の低いウレタン素材は、形が変形しやすい特徴があります。

◆メリット

  • 寝心地がいい
  • 価格が安い 
反発力が低いため、圧をかけるとゆっくりと形がかわります。マットに体が沈み、包み込んでくれるようなフィット感のある寝心地です。 価格も比較的安く購入できるのもメリットのひとつです。

◆デメリット

  • 腰痛に悪い
  • 通気性が悪い 
高反発ウレタンと違って体の圧が分散されにくく、体が沈み込みすぎるため寝返りがしにくく、腰に負担がかかる場合があります。 また通気性も悪く、カビが生えやすいのもデメリットと言えるでしょう。
 

ラテックス素材

天然ゴムのラテックスを使用したマットレスです。 

◆メリット

  • 体圧分散性が高い
  • 環境に優しい
  • 耐久性が高い
  • ダニを寄せ付けにくい
適度な硬さで体圧分散性が高く、体が包み込まれるような寝心地なのに寝返りがしやすいメリットがあります。腰への負担も軽減されるため、快適な睡眠をキープできるでしょう。 耐久性の高い天然ゴム素材を使用しているため、環境に優しく、抗菌作用でダニを寄せ付けにくいのも大きな利点と言えます。 

◆デメリット

  • ゴムの臭いが気になる
  • 通気性が悪い
  • 重い
  • 価格が高い
品質の低いものはゴムの臭いが気になる場合があります。通気性が悪く、夏は蒸れやすく暑いところもデメリットと言えるでしょう。また、重くて移動や手入れがしにくいので注意が必要です。
 

ボンネルコイル素材

数百個というコイルを連結し、ウレタンなどで覆ったマットレスです。

◆メリット

  • 耐久性が高い
  • 価格が安い
  • 通気性が良い
ボンネルコイルは構造上、耐久性が高く、良い品質のものを比較的安く手に入れることができます。寝心地は硬めで寝返りがしやすく、敷布団に近い感覚で眠ることができます。

◆デメリット

  • 体圧分散性が低い
  • 振動が伝わりやすい
寝返りはしやすいのですが体圧分散性が低く、寝心地が悪いと感じる人もいるかもしれません。またコイルが連結しているため振動が伝わりやすく、2人以上で寝ていると相手の寝返りの振動が伝わるため、複数名で使うには不向きと言えます。
 

ポケットコイル素材

一つひとつのコイルを布で包んで敷き詰めたマットレスです。

◆メリット

  • 体圧分散性が高い
  • 耐久性が高い
  • 振動が伝わりにくい
  • 通気性が良い
点で体を支える構造になっているため体圧分散性が高く体への適度なフィット感もあり、寝心地の良い素材です。コイルが独立しており、振動が伝わりにくいのもメリットと言えます。 通気性が良く夏でも蒸れにくいため、涼しく眠ることができるでしょう。

◆デメリット

  • 価格が高い
質の良いポケットコイルのマットレスは価格が高くなります。高いものであれば10万円以上するものもあり、それなりの費用がかかることを心に留めておいてください。
 

可動式連結コイル

ボンネルコイルに似た構造ですが、コイルの連結部分にゆとりがあるのが特徴です。

◆メリット

  • 体圧分散性が高い
  • 通気性が良い
硬めで体圧分散性が高く、寝返りがしやすい素材です。コイルが連結しているものの、連結部分はゆとりがあるため、振動は伝わりにくい構造になっています。 通気性も良く、夏の寝心地もキープしてくれるでしょう。

◆デメリット

  • 価格が高い
  • 重い
価格が比較的高く、10万円以上するものが一般的です。また他の素材と比べても重いため、移動させるのが大変になるかもしれません。手入れをするのも手間がかかるでしょう。
 

帝人フロンティアが開発した「ソロテックス」

帝人フロンティアの「ソロテックス」は、ポリエステルの仲間であるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)を使用した繊維です。従来のポリエステルやポリウレタン、ナイロンにはなかった、ふんわり弾むようなクッション性や優れた耐久性を備えています。よく伸びてやわらかく、元の形にしっかり戻る形態回復などの特徴もあります。 他の繊維との相性も良く、別の繊維の特性を活かしながら新しい機能性を加えることができる素材です。普段使いやフォーマルな洋服、スポーツウェア、作業着や学生服など幅広いファッションに使われています。 形態安定性の特徴があるから、衣類にとどまらず化粧パフやペン先などさまざまな資材にも活用が可能。ソフトで耐久性のあるクッション材として、マットレスの素材にも最適です。 ※繊維の状態からマットレス材として最適な形への加工は必要です。
 

マットレスの中身の素材ごとにおすすめのタイプを整理

高反発ウレタン素材がおすすめの人

体圧分散性や反発力の高い高反発ウレタンのマットレスは寝返りをサポートしてくれます。硬めの寝心地が好きな人や腰痛に悩んでいる人におすすめの素材です。予算も比較的安いため、お手頃価格で購入したい人に向いています。
 

低反発ウレタン素材がおすすめの人

寝たきりの人にできやすい褥瘡を防ぐために看護や医療分野で使われることが多く、横になった姿勢をキープして眠ることができます。体圧分散性が高く、体を包み込んでくれるような寝心地が好きな人におすすめの素材です。
 

ラテックス素材がおすすめの人

ラテックス素材はダニやカビが発生しにくいため、環境にも健康にも気を付けたい人にぴったりの素材です。高くても質の良いものを買いたい人に向いています。振動が伝わりにくいことから、二人寝にも使いやすいでしょう。
 

ボンネルコイル素材がおすすめの人

体を面で支えるボンネルコイルは、硬めの寝心地のため布団に近い感覚で寝たい人におすすめです。寝返りがしやすい反面、横揺れしやすく振動が伝わりやすいため二人寝には不向きと言えます。一人でゆっくり寝たい人にぴったりです。
 

ポケットコイル素材がおすすめの人

横揺れの振動が伝わりにくく、複数人で使用する人におすすめです。耐久性もあり、予算のある人ならかなり満足できる可能性の高いマットレス素材です。ただ重さがあるため移動させるのが大変です。近々引っ越しの予定がある場合は避けた方が良いでしょう。
 

可動式連結コイルがおすすめの人

硬めで寝返りがしやすく横揺れも少ないため、腰への負担が気になる人におすすめの素材です。価格が高めですが耐久性は高く、重厚感のあるマットレスです。快適な睡眠を取るために投資を惜しまない人には向いていると言えます。
 

「ソロテックス」がおすすめの人

ふんわりとしなやかなクッション性がほしい人に向いています。また、「ソロテックス」は形状回復力に優れているため、繰り返し圧力がかかってもクッションがへたりにくいです。 一部に植物由来の原料を使っているため、環境に配慮したい人にもおすすめです。
 

マットレスの中身の素材を選ぶ時の注意点

マットレスの素材の特徴やおすすめの人のタイプを見てきましたが、まだマットレスをどう選べばいいのか迷っている人もいるのではないでしょうか。 ここでは自分にぴったりの素材の選ぶポイントを詳しく解説します。
 

自分の体にあった硬さか

マットレスの硬さは、構造の違いなどから素材ごとに異なります。硬さはマットレス選びで重要なポイントです。硬さが合わなければ睡眠の質が下がってしまいます。 仰向けで寝る人や腰痛のある人は硬めのマットレスが向いていますが、寝る姿勢や年齢、体型に関わらず、自分の好みの寝心地かどうかで硬さを選ぶようにすると良いでしょう。
 

虫やダニが湧きやすくないか

虫やダニが発生すると、睡眠の質どころか健康に悪影響を及ぼしかねません。化学繊維を使った素材に比べて、天然素材を使ったマットレスは虫が湧きやすいため、注意が必要です。ふとん乾燥機でダニ対策を行ったり、日頃からこまめに手入れをしたりできる環境があるかどうかも、マットレス選びでは重要になります。
 

臭いが付きやすくないか

臭いが付きやすいかどうかもチェックしておくと良いでしょう。虫やダニと同様に化学繊維を使った素材は臭いが付きにくく、天然素材やウレタンは臭いが付きやすい傾向にあります。寝汗やおねしょが原因になることも多く、通気性もチェックしておくことをおすすめします。
 

寿命も確認しよう

マットレスにも寿命はあります。中身に使われている素材によって寿命は異なります。低反発ウレタンやファイバー素材は比較的寿命が短く、3年~5年ほどと言われています。一方ポケットコイルやラテックス、可動式連結コイルなどは10年、15年ほどと言われており、価格が高い分寿命が長くなっています。長く使うことを考えて、寿命や金額も検討してみてください。
 

「ソロテックス」はマットレスの素材に最適

「ソロテックス」の持つストレッチ性やクッション性は快適な寝心地を演出してくれます。形態回復性にも優れているから寿命も長く、化学繊維のため虫や臭いがつきにくいという特性もあります。 マットレスに最適な素材と言えるでしょう。
 

マットレスを長持ちさせるコツ

せっかく買ったマットレス、なるべく長持ちさせるためのコツを見ていきましょう。 人間は寝ている間にコップ一杯の寝汗をかくと言われています。マットレスにとって大敵とも言える湿気対策は必須です。畳や床の上にマットレスを直置きすると、湿気がたまってカビの原因にもなりかねません。ベッドを使ったり、通気性の高いすのこを使ったりするなどして、床への直置きは避けてください。 また、マットレスの向きを定期的にローテーションするのもおすすめです。上下入れ替えたり、表と裏を入れ替えたりすることで強い圧がかかる部分のへたりが分散されて長持ちします。ローテーションの頻度は3ヶ月に1度がおすすめです。 マットレスパッドを敷くことで、マットレスを寝汗から守る効果が期待できます。シーツだけでは寝汗がマットレスに染み込んでしまい、不衛生です。吸水性の高いパッドを使えば、自宅で簡単に洗濯できてキレイなマットレスをキープできます。
 

まとめ

快適な睡眠のために使われるマットレスには、使用される素材が多くあります。それぞれの特徴や、寝る時の姿勢や寝心地の良さから最適なマットレス素材を選ぶことが大切です。「ソロテックス」は洋服や化粧パフなど、さまざまな素材に使われていてマットレス素材としても優れた機能を持っています。 睡眠の質を向上させるためにも、素材選びに注意してマットレスに合わせた手入れをしながら長く使ってください。

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