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登山初心者必見!雨がもたらす危険と安全に過ごす5つの対策

雨に濡れる葉

山の天気は、想像しているよりも崩れやすく、晴れだと思っていたのに突然雨が降り始めることも十分にあります。それでは、登山中に雨が降ってきたときには、どんな危険が潜んでいるのでしょうか。そして、その危険を回避するためには、どんな準備や対策を取ればいいのでしょうか。

今回は、雨の日の登山について、そこに潜む危険と、安全な登山を楽しむための対策について解説します。

雨の日の登山で起こりやすい4つの危険

雨の日の登山には、さまざまな危険が潜んでいます。まずは、雨の日に起こる危険にどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

濡れ・冷えで低体温症が起こりやすくなる

雨の日の登山で一番危ないのは、肌や衣服が雨水で濡れることによって起こる低体温症です。低体温症とは、人の体温が一定の温度を下回ったときに起こるさまざまな症状を指し、放っておくと死につながってしまう病気です。登山中に低体温症に陥ると、すぐに病院に行ったり身体を温めたりすることが難しいので、症状が悪化しやすくとても危険なのです。

雨や雲で視界が悪くなる

雨や雲で視界が悪くなるのも、雨の日の登山が危ないとされる理由の一つです。登山中は入り組んだ山道や足場の悪い場所を歩くこともあるので、視界が悪いと足を踏み外し、転落事故を起こす恐れがあります。また、自分がどこを歩いているのか分からなくなって遭難してしまう可能性もあるのです。

栄養補給不足で体力を消耗する

雨の日の登山は足場の悪さや雨に気を取られ、普段なら定期的に行っている栄養補給がおろそかになりがちです。先を急ぐあまり落ち着いて休んだり、食事を取る時間を惜しんだりする人は少なくありません。しかし、雨で体力消耗が激しくなっているにも関わらず十分な栄養補給を行えずにいると、疲労が蓄積し思わぬ事故につながる恐れがあります。

リュックの中が濡れてしまう

リュックが長時間雨に当たっていると、内部まで雨水で浸水してしまう可能性があります。すると、せっかく持ってきたテントや着替え、食糧が水に濡れてダメになってしまうかもしれません。特に着替えが濡れてしまうと、汗や雨で汚れた服を長時間着ていなければならず、体力や体温の低下につながる恐れがあります。

雨の日の登山に対してできる対策とは?

では、雨の日の登山を行う際、危険を防ぐための対策にはどのようなものがあるのでしょうか。安全に楽しく過ごすために覚えておきたい対策を5つご紹介します。自分の身を守るためにも、しっかり確認しておきましょう。

事前の天気予報チェックは万全に

登山予定日の前後には必ず天気予報をチェックしておきましょう。山は、麓と山頂で天候が大きく変わります。麓や周辺市街地の天気だけではなく、山頂の天気も忘れずに確認してください。
また、たとえ予定日が晴れの予報でもその前後に雨の予報があると、天候がずれ込んでくる可能性があります。登山をするときには場所・日時ともに広い範囲の天候を把握しておきましょう。

日帰り登山でもヘッドライトを準備しよう

たとえ暗くなる前に下山する日帰り登山であっても、ライト類はしっかり準備しておきましょう。登山中に天候が崩れると、びっくりするくらい暗くなることもあります。おすすめのアイテムはヘッドライト。頭に装着するタイプのライトなら、両手が空いた状態で前方を照らせるので、登山の邪魔にならないでしょう。

防寒具・雨具は取り出しやすい位置に!

突然の雨や天候悪化に備えて、防寒具や雨具はリュックの取り出しやすい位置にしまっておきましょう。雨が降り始めたらすぐに防寒具・雨具を着用して、衣服や肌が濡れないようにすることが、低体温症を予防する最も効果的な方法です。荷物を出すのに手間取っているとその間に身体が濡れてしまうので、出しやすい位置にしまっておきましょう。

携帯食や飲料はこまめに摂取しよう

雨に慌てて、一刻も早く下山したいと焦ってしまうことも。そんなときこそ、事前に用意しておいた携帯食糧や飲料は計画通り摂取して、エネルギーを補給しましょう。雨の中でもスムーズに栄養補給をするには、ウエストポーチやリュックの外ポケットなど、取り出しやすい場所に食糧や飲料をしまっておくのがおすすめです。

パッキング時には防水対策を忘れずに

リュックに荷物をしまうときには、防水のスタッフバッグやジップロックを使用して、防水対策を行いましょう。これらのアイテムで荷物を守っておけば、たとえリュックが浸水してしまったとしても中のアイテムは問題なく使用できます。行くときは晴れていても、突然天気が崩れたり、川に落ちてしまったりと、山で水に濡れる原因はたくさんあります。パッキングの際は、必ず厳重な防水対策を行いましょう。

用意しておきたい雨対策グッズ3選

最後に、登山中にあると便利な雨対策グッズを3つご紹介します。どれも安全のために大切なアイテムなので、ぜひ準備しておいてください。

ザックカバー

ザックカバーとは、リュックを覆ってくれる防水タイプのカバーを指します。これを付けておくことで、雨による浸水のリスクを大幅に軽減できるでしょう。それぞれのメーカーから製品に合ったカバーが販売されているので、サイズに合ったものを選んでください。

レインウェア・レインパンツ

レインウェア・レインパンツは登山の必需品です。防水機能はもちろんですが、大切なのは透湿機能。レインウェアは湿気がこもりやすく、かいた汗が内側にたまりやすい仕様になっています。これを放置しておくと汗冷えの原因となるため、湿気を効率的に外に逃がす透湿機能が高いものを選ぶと良いでしょう。

グローブ

登山用のグローブには、雨対策で防水加工が施されたものもあります。手元の冷えや濡れ、汚れから守る便利なアイテムなので、準備しておきましょう。ただし、防水タイプのグローブは汗の吸収率が高くないことが多いので、晴天時には別のグローブを用意しておくのがおすすめです。

雨の日の登山にもおすすめ!「ソロテックス」

帝人フロンティアの「ソロテックス」は、ポリエステルの仲間であるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)を使用した繊維です。
しなやかなバネのようならせん状の分子構造から、ストレッチ性、発色の良さ、ソフトなクッション性、形態回復性などの特性があります。
また、他の繊維とも複合しやすく、相手繊維の特性を活かしながら、新たな機能性を加えることが可能です。
こちらの記事では、ロッククライマーであるマイク・グラハム氏によって創業されたGramicciの「ソロテックス」を使った商品が紹介されています。大容量のポケットに軽量撥水素材を使用した人気のパンツなど、登山にもおすすめの商品が多数掲載されておりますので、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
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「雨」のリスクを回避して登山を楽しもう!

  • 登山中の雨は低体温症や遭難の原因となる危険な存在
  • 栄養補給は、こまめに行い体力消費を抑えよう
  • 天気予報をしっかりチェックして雨の日対策を万全に行おう
登山は、雨によって事故や遭難のリスクは格段にアップしてしまいます。雨の日の登山を楽しむためには、事前の対策をしっかりと行い、現地では落ち着いて行動をしましょう。また、危険だと感じたときには、途中で下山するという判断も必要です。対策と知識を十分に蓄えて、雨の日の登山を楽しみましょう。

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