ポリエステル生地の特徴とは?種類や注意点、選び方を紹介

お店やネットで服を選ぶ際、タグに「ポリエステル」と書かれているのを見かけませんか。ポリエステルは、軽くて丈夫、さらに乾きやすいといった、日々の生活を快適にするイージーケア性に優れている素材の一つです。例えば、毎日着るTシャツやスポーツウェアから、耐久性が求められるバッグまで、幅広いアイテムにポリエステル素材が使われています。
この記事では、ポリエステルの特徴やメリット・お手入れ方法から、自分に合った服の選び方まで詳しく解説します。ポリエステル生地の基本を知り、毎日の服選びやファッションをより快適に楽しみましょう。
参考:石油化学と合成繊維|石油化学工業協会
例えば、コットンは「高温や静電気に強い」反面、「縮みやすく、水に濡れると乾きにくい」という欠点があります。一方でポリエステルはコットンに比べて高温になると溶けやすく、静電気が発生しやすいものの、「耐久性が高く縮みにくい」「水に濡れてもすぐ乾く」といった、コットンとは異なる機能を持っています。
ただし、吸水性が低い分、汗をかくと服の中に湿気がこもり蒸れやすい側面もあるため、どんなポリエステル生地でも常に快適とは限りません。ポリエステルの服を選ぶ際は、「吸汗速乾加工」の有無や、通気性を高める生地設計が施されているかどうかもチェックして快適性を高めましょう。
上記のように、日々の生活を快適にする使いやすさがポリエステルの大きな魅力です。メリットの詳細やデメリット、日々のお手入れ方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
ポリエステルのメリット・デメリットとは?特徴と解消法、進化素材まで解説
対策としては、洗濯時に擦れ難い様に柔軟剤を使用したり、着用前に静電気防止スプレーを活用したりするのが効果的です。すでにできた毛玉は手で引っ張らず、「毛玉取り器」を使って丁寧に取り除き、生地を傷めないようにお手入れしましょう。
静電気は毛羽立ちや毛玉の原因になるものの、柔軟剤を使って表面を滑らかにすると、静電気や毛羽立ちを防ぎやすくなります。ポリエステルの毛羽立ちに関する詳細は、以下の記事をご覧ください。
ポリエステルの毛羽立ちは防げる?原因から取り扱い方法までご紹介
そのため、洗濯の際は「汚れの強いもの(色の濃いもの)と分けて洗う」「洗濯ネットを使用する」といった工夫をしましょう。少しの意識で色移りや黒ずみを防げるため、仕分けとネットの活用を習慣づけることをおすすめします。ポリエステルを洗う際のポイントに関する詳細は、以下の記事をご覧ください。
ポリエステルの洗い方!事前に知っておきたいポイントをご紹介
ポリエステルの黄ばみや、しつこい汚れに関する対策は、以下の記事で解説しています。
ポリエステルの黄ばみ対策!原因と取り除く方法をご紹介
シワになりにくいため商品によってはアイロンは不要ですが、使用する場合は「低〜中温」に設定し、「当て布を使用する(ドライ)」ことが重要です。乾燥機での高温乾燥も避け、適切な温度管理で生地の傷みを防ぎましょう。
ポリエステルにアイロンをかける際のポイントは、以下の記事をご覧ください。
ポリエステルの正しいアイロンのかけ方とは?失敗例から解説します!
例えば、麻のようなナチュラル感を持つ「Reflax®(リフラクス)」などの生地は、ポリエステルならではのイージーケア性を備えています。シワになりにくく扱いやすいため、デイリーユースにぴったりです。
さらに汗をかいてもすぐ乾く速乾性も兼ね備えているため、激しい動きや発汗を伴うシーンに向いています。快適な着心地をキープできるため、様々なスポーツシーンに適しています。
例えば、ポリエテルの高密度織物などは、トートバッグやマウンテンパーカーなどに多く採用されています。軽くて丈夫なポリエステルは、外で着用する頻度が高い場合におすすめです。
例えば、夏場は日焼けを防ぐ「UVカット」や「接触冷感」、スポーツ時には汗を吸って素早く乾かす「吸汗速乾」、冬場は「保温」などの機能があります。自身の着用シーンに最適な機能を持つ服を選び、快適性を高めましょう。
ポリエステル製の機能素材は、ビジネスウェアから日常着まで幅広いシーンで私たちの生活を快適にしてくれます。「アパレルのプロがどのような基準で素材を選んでいるか」を知ることは、私たちが用途に合った最適な服を選ぶ際のヒントにもなります。服選びの参考として、機能性素材の最新トレンドや、用途別の具体的な活用例についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。
服選びの参考として、機能性素材の最新トレンドや、用途別の具体的な活用例についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。
機能性素材の服とは?調達担当が押さえるべき用途別の活用例や最新トレンドを解説
例えば「綿×ポリエステル」なら綿の優しい肌触りとポリエステルの速乾性やシワになり難さを両立でき、「ウール×ポリエステル」ならウールの高級感を保ちつつ、シワになりにくくなるといったメリットがあります。天然繊維の風合いとポリエステルのイージーケア性を両立させたい場合は、混紡素材に注目しましょう。
また、バネのようならせん状の分子構造による優れた形態回復性も魅力です。長時間のデスクワークや移動で生じやすいシワや膝抜けを防ぎ、美しいシルエットを保ちます。機能性と上質さを両立した「ソロテックス」の製品については、以下のページをご覧ください。
「ソロテックス」を使用した製品はこちら
日常着やブラウスにはポリエステル、作業着やアウトドア用品、バッグなど過酷な環境で使うアイテムにはナイロンが使われるケースが多いです。目的の強度に合わせて最適な素材を使い分けましょう。
また、通気性の良い編み方・織り方のアイテムを選ぶと、暑さや蒸れを軽減できます。
静電気や熱に弱いなどのデメリットもありますが、柔軟剤の使用やアイロンがけの工夫など、正しく知ってお手入れすれば長く愛用することができます。ぜひこの記事を参考に、自分のライフスタイルや目的に合ったポリエステル素材の服を選び、毎日のファッションを快適に楽しんでください。
「ソロテックス」を使用した製品はこちら
この記事では、ポリエステルの特徴やメリット・お手入れ方法から、自分に合った服の選び方まで詳しく解説します。ポリエステル生地の基本を知り、毎日の服選びやファッションをより快適に楽しみましょう。
Contents
ポリエステル生地とは?
ポリエステルとは、生産量・使用頻度がトップクラスの合成繊維※です。石油から得られる「テレフタル酸」と「エチレングリコール」を原料として人工的に作られており、用途に合わせて様々な機能を持たせられます。参考:石油化学と合成繊維|石油化学工業協会
例えば、コットンは「高温や静電気に強い」反面、「縮みやすく、水に濡れると乾きにくい」という欠点があります。一方でポリエステルはコットンに比べて高温になると溶けやすく、静電気が発生しやすいものの、「耐久性が高く縮みにくい」「水に濡れてもすぐ乾く」といった、コットンとは異なる機能を持っています。
ただし、吸水性が低い分、汗をかくと服の中に湿気がこもり蒸れやすい側面もあるため、どんなポリエステル生地でも常に快適とは限りません。ポリエステルの服を選ぶ際は、「吸汗速乾加工」の有無や、通気性を高める生地設計が施されているかどうかもチェックして快適性を高めましょう。
ポリエステル生地の服を選ぶメリット
ポリエステル生地の服を選ぶメリットは、主に耐久性・速乾性・保管のしやすさ・防しわ性の4点が挙げられます。| メリット | 詳細 |
| 洗濯に強い | 丈夫で、洗濯を繰り返しても縮んだり型崩れしたりしにくい。 |
| 乾きやすい | 繊維自身の吸水性が低く、汗をかいても乾きやすい。 |
| 保管がしやすい | 防虫剤による変色などの影響お受けにくい。天然繊維と比較して虫が寄り付きにくい。 |
| しわになりにくい | 元の形状を保ちやすく、形態安定のワイシャツなどに使われている。 |
上記のように、日々の生活を快適にする使いやすさがポリエステルの大きな魅力です。メリットの詳細やデメリット、日々のお手入れ方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
ポリエステルのメリット・デメリットとは?特徴と解消法、進化素材まで解説
長く愛用するために!ポリエステル生地を取り扱う際の注意点
ポリエステルのメリットは多いですが、長く愛用するために気をつけるべきポイントもあります。正しい扱い方を知り、服を長持ちさせるための注意点をチェックしていきましょう。静電気や毛玉を防ぐお手入れ方法
ポリエステル生地を扱う際は、静電気と毛玉を防ぐ工夫をしましょう。ポリエステルはマイナスに帯電しやすい繊維であり、空気が乾燥する冬場は摩擦で静電気が発生しやすいためです。また繊維が強固で、一度できた毛玉が自然に落ちにくい性質もあります。対策としては、洗濯時に擦れ難い様に柔軟剤を使用したり、着用前に静電気防止スプレーを活用したりするのが効果的です。すでにできた毛玉は手で引っ張らず、「毛玉取り器」を使って丁寧に取り除き、生地を傷めないようにお手入れしましょう。
静電気は毛羽立ちや毛玉の原因になるものの、柔軟剤を使って表面を滑らかにすると、静電気や毛羽立ちを防ぎやすくなります。ポリエステルの毛羽立ちに関する詳細は、以下の記事をご覧ください。
ポリエステルの毛羽立ちは防げる?原因から取り扱い方法までご紹介
黒ずみや汚れ移りを防ぐ洗濯のコツ
ポリエステルの洗濯では、ほこりや汚れの吸着を防ぐための対策が重要です。その理由は、先述した静電気の影響により、他の洗濯物から出た汚れを引き寄せて黒ずみやすいからです。そのため、洗濯の際は「汚れの強いもの(色の濃いもの)と分けて洗う」「洗濯ネットを使用する」といった工夫をしましょう。少しの意識で色移りや黒ずみを防げるため、仕分けとネットの活用を習慣づけることをおすすめします。ポリエステルを洗う際のポイントに関する詳細は、以下の記事をご覧ください。
ポリエステルの洗い方!事前に知っておきたいポイントをご紹介
ポリエステルの黄ばみや、しつこい汚れに関する対策は、以下の記事で解説しています。
ポリエステルの黄ばみ対策!原因と取り除く方法をご紹介
生地を傷めないアイロンがけ・熱対策
ポリエステル製品は熱に弱く、高温にさらされると生地が溶けたり、表面にテカリが出たりするリスクがあるため、アイロンなど熱の扱いに注意しましょう。シワになりにくいため商品によってはアイロンは不要ですが、使用する場合は「低〜中温」に設定し、「当て布を使用する(ドライ)」ことが重要です。乾燥機での高温乾燥も避け、適切な温度管理で生地の傷みを防ぎましょう。
ポリエステルにアイロンをかける際のポイントは、以下の記事をご覧ください。
ポリエステルの正しいアイロンのかけ方とは?失敗例から解説します!
用途別に見るポリエステル生地の種類・特徴!比較表で違いをチェック
ポリエステルは織り方や編み方を変えることで、機能や風合いを自由に変化させられるなどの特徴があるため、様々なアイテムに使われています。ここでは代表的な3つの種類を紹介しますので、用途に合う生地を選べるようお役立てください。| 主な用途 | 用途に合う生地の特徴と具体例 |
| 普段着・カジュアル着(Tシャツなど) | 綿や麻のようなナチュラル感とドライな風合いを持つ(リネンライクなど)。イージーケアで毛羽が出にくいのが魅力。 |
| スポーツウェア | 綿のような風合いで伸縮性が生まれやすく、速乾性がある(ニット素材など)。摩擦や汗に強いためアクティブなシーンに活躍。 |
| アウター・バッグ | ポリエステルの高密度織物は丈夫で色落ちしにくく、耐候性や強度に優れている()。雨風や摩擦に強いため外使いに最適。 |
普段着やカジュアル着向け(Tシャツなど)
普段着やカジュアル着には、天然繊維のような風合いを持つポリエステル生地がおすすめです。近年の技術進歩により、コットンライクやリネンライクといった自然な質感をポリエステルで再現できるようになったためです。例えば、麻のようなナチュラル感を持つ「Reflax®(リフラクス)」などの生地は、ポリエステルならではのイージーケア性を備えています。シワになりにくく扱いやすいため、デイリーユースにぴったりです。
スポーツウェア向け
スポーツウェアにも、ポリエステル生地が広く活用されています。ポリエステルには、ストレッチ性を持たせた糸(ヤーン)を使用したり、「天竺ニット」などの編み方を採用したりすることで伸縮性を高めた生地があります。さらに汗をかいてもすぐ乾く速乾性も兼ね備えているため、激しい動きや発汗を伴うシーンに向いています。快適な着心地をキープできるため、様々なスポーツシーンに適しています。
アウターやバッグ向け
アウターやバッグには、強度を高めたポリエステル生地が使われます。屋外で使うアイテムには、雨風に耐える耐候性や、破れにくい強度が求められるからです。例えば、ポリエテルの高密度織物などは、トートバッグやマウンテンパーカーなどに多く採用されています。軽くて丈夫なポリエステルは、外で着用する頻度が高い場合におすすめです。
ポリエステル生地の選び方
自分に合った一着を見つけるには、選び方の基準を知ることが大切です。ポリエステルは加工技術により機能のバリエーションが非常に豊富だからです。ここでは具体的な2つの選び方を解説しますので、用途に合う服を賢く選びましょう。季節や目的に合わせて機能性で選ぶ
ポリエステル生地を選ぶ際、用途や季節に合わせて機能性ある素材を選ぶと快適に過ごしやすいです。ポリエステルは化学的な構造を変化させたり加工を施したりすることで、多様な機能を付与しやすい素材だからです。例えば、夏場は日焼けを防ぐ「UVカット」や「接触冷感」、スポーツ時には汗を吸って素早く乾かす「吸汗速乾」、冬場は「保温」などの機能があります。自身の着用シーンに最適な機能を持つ服を選び、快適性を高めましょう。
ポリエステル製の機能素材は、ビジネスウェアから日常着まで幅広いシーンで私たちの生活を快適にしてくれます。「アパレルのプロがどのような基準で素材を選んでいるか」を知ることは、私たちが用途に合った最適な服を選ぶ際のヒントにもなります。服選びの参考として、機能性素材の最新トレンドや、用途別の具体的な活用例についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。
服選びの参考として、機能性素材の最新トレンドや、用途別の具体的な活用例についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。
機能性素材の服とは?調達担当が押さえるべき用途別の活用例や最新トレンドを解説
綿やウールなどとの「混紡素材」を選ぶ
ポリエステル単体だけでなく、天然素材と混ぜ合わせた「混紡(こんぼう)素材」を選ぶのもおすすめです。なぜなら、異なる繊維を組み合わせることで、お互いの弱点を補い合い、それぞれの素材の「いいとこ取り」ができるためです。例えば「綿×ポリエステル」なら綿の優しい肌触りとポリエステルの速乾性やシワになり難さを両立でき、「ウール×ポリエステル」ならウールの高級感を保ちつつ、シワになりにくくなるといったメリットがあります。天然繊維の風合いとポリエステルのイージーケア性を両立させたい場合は、混紡素材に注目しましょう。
上質なポリエステル生地が気になる人には「ソロテックス」素材がおすすめ
上質なポリエステルを求める方には、帝人フロンティアが展開する素材「ソロテックス」がおすすめです。従来のポリエステルにはない、高級素材のカシミヤを上回るほどの滑らかな肌触りと、美しい発色を実現しています。また、バネのようならせん状の分子構造による優れた形態回復性も魅力です。長時間のデスクワークや移動で生じやすいシワや膝抜けを防ぎ、美しいシルエットを保ちます。機能性と上質さを両立した「ソロテックス」の製品については、以下のページをご覧ください。
「ソロテックス」を使用した製品はこちら
ポリエステル生地に関するよくある質問
最後に、ポリエステル生地に関してよくある疑問にお答えします。なぜなら、素材への理解をさらに深めることで、服選びやお手入れの失敗を防げるからです。ここではナイロン素材との違いや、夏の暑さへの対策について解説しますので、疑問を解消して快適に着用しましょう。Q. ナイロン素材との違いや選び方は?
普段使いや汎用性を求めるなら「ポリエステル」、特に摩擦への強度(頑丈さ)を求めるなら「ナイロン」を選ぶのが使い分けの基本です。どちらも合成繊維ですが、ナイロンは「ポリアミド」という合成樹脂から作られており、ポリエステル以上に、摩擦や引っ張りに対する高い耐久性があるためです。日常着やブラウスにはポリエステル、作業着やアウトドア用品、バッグなど過酷な環境で使うアイテムにはナイロンが使われるケースが多いです。目的の強度に合わせて最適な素材を使い分けましょう。
Q. ポリエステルの生地は暑い?
A. ポリエステル自体は吸水性が低いため、汗をかくと服の中に湿気がこもり、蒸れて暑く感じることがあります。夏場でも快適に着たい場合、吸汗速乾や接触冷感は加工が少ないので、吸汗速乾性や接触冷感性のある機能ポリエステルを選ぶのが効果的です。また、通気性の良い編み方・織り方のアイテムを選ぶと、暑さや蒸れを軽減できます。
最適なポリエステル生地を選び、ファッションを楽しもう
ポリエステル生地は、私たちの毎日のおしゃれを快適にサポートしてくれる優秀な素材です。なぜなら、シワになりにくく乾きやすい「イージーケア性」や、用途に合わせた多彩な「機能性」を備えた様々な素材があるからです。静電気や熱に弱いなどのデメリットもありますが、柔軟剤の使用やアイロンがけの工夫など、正しく知ってお手入れすれば長く愛用することができます。ぜひこの記事を参考に、自分のライフスタイルや目的に合ったポリエステル素材の服を選び、毎日のファッションを快適に楽しんでください。
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