季節の変わり目に行う衣替え（ころもがえ）は、服を整理・メンテナンスし、快適な生活を送るための大切な行事です。しかし、衣替えの際に「いつ洗濯をすればいいの？」「どんな方法で洗えばいいの？」と悩む方も多いのではないでしょうか。間違った洗濯方法では、服を傷めてしまったり、後々のトラブルの原因になったりすることに……。そこで本記事では、衣替えで失敗しないための洗濯の基本を詳しく解説します。

正しい衣替えの収納！服に合わせた収納方法のコツを詳しく解説

衣替えは服ケアのタイミング

なぜ、服をケアするのに衣替えが大切なのでしょうか。最適なタイミングと合わせて解説します。

衣替えの前後に洗濯がおすすめ

衣替えでは、収納スペースにしまう服と、収納スペースから出す服を入れ替えることになります。もちろん、どちらの服も洗濯しておくに越したことはありません。ただし、しまう服は丁寧にケアしておかないと、次の季節のトラブルの原因になるかもしれません。必ず洗濯をしておきましょう。また、新たに出した服も着用前に一度洗濯しておくと、清潔な気分で新たな季節を始められますよ。

衣替えで洗濯が大切な理由

衣替えで収納スペースにしまわれる服は、長期間保管されることになります。もし、しまう前に洗濯をしていないと服に付着していた汚れや、場合によっては虫などがそのままの状態ということに……。汚れや虫は保管中の服に虫食いを起こさせたり、カビの発生や服の変色、シミの原因にもなります。次のシーズンで服を取り出して着用したとき、悲しい思いをすることになるでしょう。

カビ対策や害虫対策については、以下のコラムでも詳しく解説しています。
衣類に生えたカビの対処方法と予防方法とは？実は洗濯で落とせることも…？

梅雨や夏の雨の日は特に要注意？クローゼットを除湿してカビや害虫から洋服を守ろう！

衣替えの洗濯の方法

それでは衣替えのタイミングで服を洗濯するときの正しい方法をわかりやすく解説していきましょう。

洗濯前のチェックとお手入れ

洗濯をする前に、衣替えで入れ替える服の状態を事前にチェックしておきましょう。特に「取り扱い表示」は洗濯前に必ずチェックし、必要に応じて、服をケアしてから洗濯するようにしましょう。

● シミや汚れが付着していないか
時間が経つと落ちにくくなるため、早急にケアしておくことが大切です。

● ほつれが生じていないか
ほつれが生じていた場合は早めにリペアしておくと、洗濯時のほつれの拡大を防げます。

● 取り扱い表示のチェック
服のタグには適切な洗濯方法やお手入れ方法が記載された取り扱い表示が記載されています。記載に沿ったお手入れを実践しましょう。

洗濯機洗い・手洗い

家庭で洗濯する場合には、取り扱い表示の中でも洗濯処理の内容を確認してみましょう。洗濯処理では適切な水温の上限値、洗濯機の使用可否、手洗いの可否、洗剤の種類やタンブル（乾燥機）使用の可否などが記載されています。もし、家庭での洗濯が禁止されている場合は、クリーニング店に依頼をするようにしましょう。
大切なご自身の服やものを預けることになるので、信頼できるクリーニング店を選定してくださいね。

引用：衣類に付いている表示のお話｜全国クリーニング生活衛生同業組合連合会

参考：経済産業省・消費者庁│衣類の「取扱表示」

素材別の洗濯方法

基本的には取り扱い表示を確認して洗濯することが必須ですが、素材別の大まかな洗濯方法を整理しておきましょう。繊維の素材を大別すると天然繊維と合成繊維に分けられますが、天然繊維は手洗いを推奨される場合が多く、特に動物繊維（ウールやカシミヤ、シルクなど）はクリーニングに出した方がよい場合もあります。一方で、合成繊維は洗濯機を使用できる場合が多いです。帝人フロンティアの「ソロテックス」も合成繊維の一つであるポリエステルの一種のため、同じように洗濯のしやすさがあります。

ポリエステルの洗い方！事前に知っておきたいポイントをご紹介

ニットの洗濯ってどうしてる？洗濯機での洗い方や干し方まで解説

衣替えで洗濯した後のケア方法

洗濯をしただけでは服のケアは十分とはいえません。乾燥やアイロン掛けなどのケアをしておくことで、より良い服の状態で衣替えできます。

正しい乾燥方法

乾燥方法も取り扱い表示に詳しく記載されています。タンブル乾燥は上記で解説した通りですが、自然乾燥についても、つり干し、日陰干し、平干しなどさまざまな方法が記載されています。伸びにくく、日光による変退色がしにくい素材の服であればつり干しが一般的ですが、日光に影響を受けやすい服であれば日陰干し、セーターなどの伸びやすい服は平干しが必要になります。

アイロンでしわを伸ばす

服をしわが無い状態にきっちりパリッと仕上げるためには、乾燥した後にアイロンをかけておくのもよいでしょう。アイロンは素材によって設定温度が異なるものです。こちらも取り扱い表示を確認した上でケアしましょう。また、場面によっては通常のアイロンではなく、スチームアイロンなどを活用するのも一つの方法です。ただし、スチームアイロンも使える素材や設定温度が異なるため、取り扱い表示を確認しておくと安心できますよ。

しわになりにくい素材もおすすめ

しわを伸ばすのは服の見た目を整える上で大切な作業です。しかし、アイロンをかける時間やアイロン自体を購入する費用などがかかってしまうことがネックといえます。人によっては手間に感じてしまうかもしれません。そんな人には簡単ケアが可能になる帝人フロンティアの「ソロテックス」がおすすめです。しわになりにくいだけでなく、ソフトな肌触りやストレッチ性は快適な着心地を実現しています。

「ソロテックス」を使用した製品はこちら

まとめ

衣替えを行うときに、素材に合わせた洗濯方法や洗濯後の適切なケアを実践することで服は格段に長持ちします。今回の記事を参考にすれば、お気に入りの服を長く愛用できるはずです。今年の衣替えから実践してみてはいかがでしょうか。