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ポリエステル素材が夏や冬にも便利な理由とは?

ポリエステルは一般衣料から子供服まで広く使われている化学繊維素材です。特に子供は衣服に多少の不快感があってもあまり気にしないため、着せる服は事前に親が確認しておくことが大切です。この記事では、ポリエステル素材使用アイテムが一年を通して日常使いに便利な理由をポリエステル素材の性質と共に解説します。

ポリエステルを着るのに向いている季節は?

ポリエステルという素材の表示は、さまざまな衣服でよくみられますが、適している季節があるのでしょうか。

一年中を通して使用OK

ポリエステル繊維の服は、一年中を通して使うことができます。ポリエステル素材が持っている特徴に加え、ポリエステル繊維を効果的に使うために、特殊製糸技術や生地開発、染色時などに機能加工を付与することにより、一年中を通して、さまざまなシーンで活躍できる素材へと進化しつづけています。

夏に向いている性質

夏は気温が高く、日差しが強くなるため、汗をかく機会が多い季節です。日光や洗濯に対する耐久性、通気性、吸水速乾性がポイントです。

耐久性に優れるため、洗濯による形態変化が少ない

ポリエステルは、洗濯しても天然繊維などに比べて耐久性が高いので丈夫で、シワになりにくい素材です。夏場のように洗濯する頻度が増える季節に向いています。

日光に対する色の変色が少ない

夏場はキャンプやバーベキューなど、強い日差しの下で過ごす機会が増える季節です。ポリエステル素材の服は、日光に対して変色や劣化しにくい性質を持っているため、夏場でも安心して使えます。

繊維の加工方法でスポーツに適した機能性を付与

夏場にスポーツをする時には、汗の処理をしなければなりません。ポリエステル素材に加え、通気性を上げる生地構造としたり、異形断面の糸を使った生地に吸水加工を施して吸水速乾性を持たせたりできます。加工方法を工夫したポリエステル生地は汗をたくさんかく夏場のスポーツにも適した生地です。

冬に向いている性質

冬は気温が低く、服を多く着込んでおしゃれをする季節です。軽量性、虫害の有無、乾きやすさ、発色性がポイントです。

綿と比較すると軽い

ポリエステルの比重は1.38と水には浮かないですが、比重1.54の綿に比べると軽い素材です。そのため、フリースや登山用アウターなどの生地にも使われています。

虫害が発生しにくい

冬物衣料の中でも、ウールやシルクのような天然繊維は夏場の保管時に虫に食われやすい素材です。一方、ポリエステルは石油由来で虫害にあうことが少ないため、安心して長く使うことができます。

洗濯後に乾きやすい

冬は気温が低いため、夏に比べると洗濯物が乾きにくい季節です。ポリエステル繊維の公定水分率は0.4%と、天然繊維と比較しても水を含みにくい素材のため、冬場の洗濯時にも乾きやすい素材です。

また、天然繊維に比べて発色がよく、洗濯耐久性もあり水に濡れても強度が変わらないほか、摩擦にも強いため、アウトドアウェアとしてもいろいろな製品に使用されています。

どんな季節も快適に過ごせる「ソロテックス」

帝人フロンティアの「ソロテックス」は、ポリエステルの仲間であるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)を使用した繊維です。
しなやかなバネのようならせん状の分子構造から、ストレッチ性、発色の良さ、ソフトなクッション性などの特性があります。
また、他の繊維とも複合しやすく、相手繊維の特性を活かしながら、新たな機能性を加えることが可能です。
こちらの記事では、「ソロテックス」×「ヒートエナジー」を採用したBRIEFING GOLFの商品が紹介されています。
複合する繊維によって、夏は涼しく、冬は暖かくすることができる「ソロテックス」は無限の可能性を秘めた繊維です。

まとめ

ポリエステルは季節を問わず、それぞれの季節や利用シーンに向けた素材開発がされています。夏場には、高耐久性、吸汗速乾性、高通気性、シワになりにくいなどの性質を活かし、冬場には天然素材よりも良い見た目や風合い、軽さ、虫害が無い、洗濯後の速乾性のような性質を活かしたアイテムがたくさん登場しています。着用するシーンをイメージして、ポリエステルの性質も考慮しながら、アイテム選びを楽しみましょう。

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