ポリエステルの色あせを防ぐ方法とは?正しい扱い方をご紹介!

ポリエステルはしわになりにくく耐久性にも優れている便利な素材ですが、色あせを起こす可能性はないのでしょうか。強度があるだけに着用回数も多くなりがちなポリエステル。洗濯や保管方法など取り扱いを間違えると、お気に入りの一着が色落ちや退色で着られなくなってしまうかもしれません。
そこで今回は、ポリエステルの色あせについて、取り扱いの注意点や予防方法をご紹介します。
そのため、ポリエステルに染色するときは工業用の染色機を利用します。染料の入った水系の染色液を加圧によって摂氏130℃以上まで加温して、ポリエステルをむらなく染め上げるのです。濃色にする場合は高温高圧染めが欠かせません。
分散染料で染色されたポリエステルは、高温・高湿下にさらされなければ通常の使用では脱色することはありません。そのため洗濯でも比較的、色あせすることの少ない繊維だともいえます。
そこで今回は、ポリエステルの色あせについて、取り扱いの注意点や予防方法をご紹介します。
Contents
ポリエステルの色あせ
ポリエステル素材は強くて便利な素材ですが「染色」の観点からみると、どのような素材なのでしょうか。色あせとの関連性まで解説します。ポリエステルの特徴
ポリエステルは人工的につくられた化学繊維です。綿などの天然繊維と異なり、染料が化学結合できるような部位(官能基)はほとんどありません。ポリエステルの染色
ポリエステルは綿などに用いられる反応性の染料では染色できず、分散染料と呼ばれる特殊な染料を用い高温高圧で染色されます。そのため、ポリエステルに染色するときは工業用の染色機を利用します。染料の入った水系の染色液を加圧によって摂氏130℃以上まで加温して、ポリエステルをむらなく染め上げるのです。濃色にする場合は高温高圧染めが欠かせません。
分散染料で染色されたポリエステルは、高温・高湿下にさらされなければ通常の使用では脱色することはありません。そのため洗濯でも比較的、色あせすることの少ない繊維だともいえます。
色あせを防ぐ洗い方
ポリエステルは色あせしづらいとはいえ、「洗濯で色落ちした」「洗濯回数を重ねて色あせ」してしまったという経験があるのではないでしょうか。そこで、色あせや色移りを防ぐポリエステルの洗濯方法をご紹介します。洗剤との相性をチェック
手軽に洗濯ができるポリエステルですが、洗剤との相性によってはポリエステルの繊維は色落ちしやすくなってしまいます。全体を洗浄する前に、目立たない場所で色落ちをチェックしましょう。また、酸素系漂白剤を利用する場合も同様に確認が必要です。購入直後は色移りの可能性あり
他の素材と比較して、染料が抜けだしにくいポリエステルでも色や染め方によっては洗濯水に色が出ることもあるため、他の素材と同じように、購入してから最初の数回は、ほかの衣類とは分けて洗うようにしましょう。色あせを防ぐ保管方法
洗濯以外でも、光にさらされることで色あせてしまうことがあります。続いては、色あせを遅らせて、美しい発色を保つ方法をご紹介します。染料と紫外線
繊維に色をつけている染料が紫外線にさらされると、構造の一部が分解されることにより、変色や退色が起こることがあります。ポリエステルに使っている分散染料は紫外線に強い構造を持っており、天然繊維に比べると変色や退色は小さいですが、長い時間が立つと少しずつ色あせていきます。色あせを遅らせる保管方法
日常的に使用する服は、紫外線を避けられません。そのため、着用していない期間は日光を避けて吊るしておくことが重要です。また蛍光灯も自然光よりは少ないものの、紫外線を発しています。室内に保管をする際にもクローゼットで保管したりカバーをかけたりすることで、蛍光灯の光も避けるようにしましょう。まとめ:ポリエステルの色あせは、工夫次第で防げる!
- 色落ちを防ぐために洗剤を選ぼう!
- 紫外線によって色あせすることもあるので要注意
- 色あせしにくい素材を選ぼう
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