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洗濯で取れない衣類の臭いはなぜ?原因と対処法を詳しく解説

お気に入りの衣類はなるべく長く使いたいもの。毎日の洗濯やお手入れを丁寧にしている人も多いでしょう。しかし何回洗濯しても消えない臭いがついてしまった経験はないでしょうか。もしかしたら衣類の汚れだけが原因ではないかもしれません。そこでこの記事では、衣類の臭いの原因と対策についてご紹介します。

洗濯しても取れない衣類の臭い

洗濯を繰り返しても衣類の臭いが取れない場合、カビや雑菌が原因である可能性が高いです。洗濯機の内部で繁殖するクロカビや衣服で繁殖する黄色ブドウ球菌、モラクセラ菌などが衣類の臭いの原因として挙げられます。

また、似ているように思えるカビと雑菌は、厳密には異なります。カビには有効な手段が雑菌には効果がない場合やその逆のパターンもあるため、特徴を踏まえて適切な対処をすることが対策の第一歩です。

衣類の臭いはカビや雑菌が原因

衣類の臭いの原因にはどのようなものがあるのでしょうか。一般的に見られる原因を3つご紹介します。

汚れが落としきれていない

衣類についた汚れは雑菌の繁殖につながります。例えば、黄色ブドウ球菌と呼ばれる雑菌は衣服についた汗と融合して、汗臭いにおいの成分を発生させます。黄色ブドウ球菌は人間の皮膚に常にいるため、除去することはほぼ不可能。汚れへの対処がポイントです。

乾燥不足

洗濯後の衣類はとても綺麗な状態ですが、汚れがゼロというわけではありません。生乾きの状態では衣類に残った皮脂や汚れを栄養としてモラクセラ菌が増殖し、雑巾を絞ったような臭いの成分を発生させてしまいます。モラクセラ菌は乾燥や紫外線にも強いため、一度増殖してしまうとなかなか臭いが取れません。

洗濯槽の汚れ

洗濯槽には毎日の洗濯で出る髪の毛、石鹸・洗剤カス、ほこりなどの汚れが付着しています。汚れはカビの栄養分になり、水分が多い場所でもあるため洗濯槽はカビの温床といえます。カビが繁殖してしまうと、洗濯中の衣類にカビの臭いがついてしまいます。

衣類の臭い対策

原因に応じた具体的な対策方法を一つずつ確認してみましょう。

酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を順番に使って洗う

酸素系漂白剤は、汚れの除去に特化した漂白剤です。衣服についた汚れを確実に分解してくれます。漂白剤には除菌・殺菌効果が高い塩素系漂白剤もあり、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を順番に使って洗うと汚れの分解だけではなく、除菌・殺菌もできます。

ただし塩素系と酸素系漂白剤を混ぜると有毒ガスが発生するため、取り扱いに注意が必要です。また漂白剤を高頻度で使用するとデリケートな衣服は傷む場合もあるため、最終手段として考えましょう。

また、塩素系漂白剤は色・柄物には使用できないため、注意が必要です。

生乾きの状態にしない

生乾きの状態はモラクセラ菌が増殖する格好の環境であるため、洗濯後には素早く乾燥させることが大切です。天気の良い日には日当たりと風通しがよい場所で干しておきましょう。もし増殖してしまったら、モラクセラ菌は熱に弱いため、タンブル乾燥機で高温を与えることが有効です。

「生乾きの状態になりにくい」「こまめな洗濯に耐えられる」ことから、水分を含みにくく洗濯耐久性の高いポリエステル素材の衣服を選ぶことも一つの方法です。

洗濯機の掃除をする

洗濯機の洗濯コースの一つとして洗濯槽の洗浄が用意されています。カビが繁殖する原因となる汚れを重曹や洗濯槽洗浄用クリーナーを使って効果的に除去しましょう。ボタン一つの簡単な作業なため、時間がある時に小まめに掃除しておくことが大切です。

クローゼットの換気

洗濯機と並んでカビが繁殖しやすい場所としてクローゼットがあります。カビが繁殖しやすい温度・湿度や水分になっている場合があり、人があまり入らないことが原因です。クローゼットにカビが生えると、せっかく綺麗に洗濯した衣類にカビ臭がつくことになってしまうので、定期的にクローゼットを換気して、カビが生えないようにすることが大切です。

まとめ

この記事ではなかなか取れない衣服の臭いについて、原因と対策をご紹介しました。臭いをとる方法として、酸素系漂白剤で汚れを確実に落としたり、生乾きの状態を避けて素早く乾かしたりすることが挙げられます。また乾きやすいポリエステル素材を選ぶこともポイントです。正しい対処法を押さえて衣服を嫌な臭いから守りましょう。

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