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スーツが破れたときの直し方!応急処置から予防方法まで徹底解説

ジャケットを羽織る男性

会社員の制服ともいえるスーツ。しかし、「破れて上下揃いのスーツが着られなくなった!」という経験がある方も多いのではないでしょうか。特に破れやすいのは、パンツの股下です。脚を動かす際に擦れやすく、またスリムパンツは少し無理な体勢をしただけで裂けてしまうことも。

そこで、何とか修理して着続けたいという方に向けて、破れの原因からスーツの簡単補修方法まで徹底解説します!また、破れを防いでスーツを長持ちさせる対策や方法も、参考にしてみてくださいね。

スーツが破れる原因

スーツが破れる二大原因は「擦れ」と「裂け」です。外回りなど歩く機会の多い仕事をしていると、股下が擦れて薄くなった結果、破れたという経験はありませんか?またスーツの定番になりつつあるスリムスーツは、生地に突っ張りが生じやすいため、裂けの原因になりがちです。

擦れ

擦れは、パンツの内股付近によく見られます。これは体形にも関係しており、特に太ももが大きくなるラグビーやアメフトなどのスポーツを経験した人は股が擦れやすく、股下部分が傷みやすい傾向にあります。

また営業職など歩く機会の多い人や自転車で通勤している人などは、擦れる回数が多くなるので生地が薄くなりがちです。スーツにテカリがある場合も、擦れて生地に負荷がかかっていますので注意しておきましょう。

裂け

スーツが裂ける原因は、スリム設計によるタイトフィットの他にも、以下のような原因が考えられます。

  • 足を大きく開いて座る
  • ポケットにものを詰める
  • 正座をする機会が多い
  • 走る機会が多い

突っ張りを感じながらスーツを着用し続けていると、座った拍子などに突然破れるということも。スーツの後ろポケットなどに財布を入れる、正座で圧力がかかる、歩幅を大きくとって走るなど、本来のスーツの用途と異なる使い方が続くと、突然裂けてしまう可能性が高まってしまうのです。

破れの直し方・応急処置

客先へ出かける前や、外出中にスーツに穴が開いてしまったら、そのままでは格好がつきません。そこでまずは、入手しやすいオフィス用品でできる応急処置の例をご紹介します。

安全ピンやホッチキス

小さな破れやほつれなどの場合に、仮止めの役割を果たすのが安全ピンやホッチキスです。破れたまわりの布同士を合わせて穴をふさぎます。ホッチキスならばどこのオフィスにもありますし、コンビニでも販売されていますので緊急時にぴったりです。

ガムテープ

大きく裂けている場合には布を寄せるにも限界があります。そんな場合はガムテープでふさぎ、心配な場合は周囲をホッチキスでとめましょう。

応急処置は布を傷めない方法で

安全ピンやホッチキスの利用は、少なからず生地にダメージを与えてしまいます。布に当てる部分は、最小限にとどめましょう。また接着剤の使用も検討したいところですが、生地を著しく傷める恐れがあるため、避けたほうが良いでしょう。

破れの直し方・補修

とりあえずの応急処置で乗り切れたとしても、そのまま着用し続けることはできません。着続けるためには本格的な補修が必要です。どのような技術があるのか見てみましょう。

アイロン接着の補修布

アイロンで接着できる補修専用の布を利用したホームケアです。少し裂けている程度であれば、補修布を貼り付けて穴の広がりを防げます。大きく破れた場合は、共布を接着布で貼り付けましょう。

ミシン刺し(タタキ)

ホームケアと専門家による補修のどちらにも使われる方法が「ミシン刺し補修(ミシン叩き補修)」です。破れている箇所の裏側から共布をあてて、生地と同系色の糸で繰り返しミシンで縫い込んでいく補修方法です。修復箇所が明らかにわかる方法なので、目立ちにくいズボンの股下などの補修におすすめ。ミシンがあれば家庭でもできる方法ですが、専門店に任せた方がきれいな仕上がりが期待できるでしょう。

参考費用:股の片側2000円~

かけはぎ(かけつぎ)

プロの技で補修痕がほとんど目立たない仕上がりになる方法が「かけはぎ(かけつぎ)」です。共布そのものを、本体の生地に縫い込む方法で、高い技術を必要とします。費用もそれなりにかかるので、小さいけれど目立つ破れや思い入れのあるスーツなど、コストも考慮して検討しましょう。

参考費用:1cm程度の穴:4000円~

共布は保管しよう

スーツを購入した際の共布(本体生地の端切れ)は修復の際に必要になります。手元にない場合には裾の折り返し部分をカットして使用することもできますが、追加料金が加算されることもあるので、しっかり保管しておきましょう。

予防と対策

スーツ破れの補修方法をご紹介してきましたが、できる限り長く着用するためには、はじめから対策を取り、日ごろから予防をすることが大切です。いくつかの予防方法をご紹介します。

休息日を与える

同じスーツを連続して着用すると、生地が摩耗から回復する前に、さらに擦れてしまうので傷みも加速します。1日着用したスーツは最低1日休ませることで長く愛用できます。

ツーパンツを購入する

スーツの基本は上下ひと揃えのため、ズボンが破れてしまってはジャケットも使えません。ズボンが破れやすい人の場合は、「ツーパンツスーツ」として、パンツを2本つけて販売している商品がおすすめ。

ツーパンツスーツは、2本のパンツを交互に着用しましょう。着用によってジャケットの風合いが多少なりとも変わるので、1本目を履きつぶしてから2本目に交換すると、パンツだけが新品の状態になり上下でバランスが取れなくなってしまいます。

股のあて布(股シック)を使う

シックとよばれる、股専用のあて布を入れておくと、パンツの持ちがよくなります。スーツを購入する際にオプションで追加できる場合が多いので、お店で聞いてみてください。またオーダーメードの場合には、股の部分を2枚仕立てにするなど補強の方法もあるので、お店の人に相談してみましょう。

まとめ:スーツの破れは慌てず対処が吉

  • 破れの原因は「擦れ」と「裂け」
  • 補修はでき栄えとコストで検討
  • 予防と対策でスーツは長持ち

勤務中や外回り中に破れてしまった場合は、慌てずに応急処置を行いましょう。購入の段階や日頃のメンテナンスで、スーツの傷みを防いでおくことも重要です。破れてしまってからではコストも高くつくので、予防を心がけましょう。


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